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バレリアン

有毒
和名はセイヨウカノコソウです。草丈は60〜100cm、葉は対生、羽状に深裂し、葉縁には鋸歯があります。花期は6〜8月、薄ピンク、白、青紫色の小さな花を円錐状の散形花序につけます。
カノコソウに似ていますが、根は細くて少ないのと葉縁の鋸歯で区別できます。
赤い花をつけるアメリカン・バレリアン(Centranthus ruber)は園芸種で、薬効を持たないので混同しないでください。
学 名 Valeriana officinalis 
科 名 スイカズラ科
利 用 部 位 根 
利 用 法 秋に根を採取します。生の方が鎮静作用を現します。
浸出液⇒細かく刻んだ根:茶さじ2杯を冷水カップ1に8〜10時間浸した浸出液は鎮静作用があり、不眠、不安症に。ペパーミントウォ−ターを数滴加えてもよいでしょう。
チンキ剤⇒鎮静、不眠に。頭痛を起こすこともあるので少なめに用いること。チンキ剤に布を浸して筋肉の痙攣に。
浸剤、浸出液⇒傷、とげ、慢性の皮膚潰瘍の洗浄剤として。
注意:連用すると動悸や頭痛を引き起こすので2〜3週間以上は連用しないこと。 
効 能 鎮静、不眠、不安。洗浄剤として外用に。  
成 分 バレポトリエート、アルカノイド、イリドイド。揮発成分のイソ吉草酸、ボルネオール。   


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 バレリアン 根  アメリカン・バレリアン(薬効なし)

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