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東邦大学薬学部見本園

カルダモン
原産地はインドシナで、熱帯各地で栽培される多年草です。草丈は3mほどにもなり、互生した葉は下面に柔毛があります。根茎から数本の総状花序を出し赤紫色の筋の入った白い花をつけますが、当園では1mほどにしか生長しないので、花もまだつけたことはありません。紀元前2世紀頃には香味料としてインドからヨーロッパへ輸出されていました。莢実はそのままの緑色のものか、脱色したものか、天日干ししたものか、いずれかの状態で売られています。カルダモンはサフラン、バニラなどと並び、古くから使われてきたスパイスの一つで、インドでは「スパイスの女王」と呼ばれています。「スパイスの王様」はコショウです。香りが強くスパイシーなカルダモンは、消化促進や食後の臭い消しとしての効用があるため、インド料理店では食後にカルダモンを一粒供するところがあります。インドでは紅茶にカルダモンと砂糖やミルクを加えたマサラティーにするのが一般的な飲み方です。中近東ではコーヒーに入れてカルダモンコーヒーとして愛飲されています。和名はショウズクといいます。
学   名 Elettaria cardamomum 
科   名 ショウガ科
生 薬 名 小豆蒄(ショウズク)、白豆蒄(ビャクズク)
利 用 部 位 種子(果実を採取し日干し又は人工加熱乾燥して用います)
利 用 法 インドの香辛料ガラムマサラ、カレー粉やウースターソースなどよく利用される香味料です。
精油⇒完熟し開裂前の種子 →リキュールや香水に用いられています。
効   能 芳香健胃、消化促進、鎮痙作用(種子をかむと息が甘い香りになります)
成   分 αーテルピネオール、シオネール、リモネンなど。



 カルダモン  花 莢実
  (花の画像提供:昭和薬科大学 薬用植物園)

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