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東邦大学薬学部見本園

キンモクセイ 中国原産の常緑小低木で、本州の関東以西の庭園に鑑賞用としてよく植えられています。樹高は4~6mですが、稀に樹齢1,200年の10mを超す巨木もあります(静岡県三島大社)。樹皮は灰褐色で、幹はよく分枝します。葉は皮質、広披針形か長楕円形で両端は尖っています。縁には細かい鋸歯がありますが、鋸歯の無いものもあります。花期は9~10月で、葉腋に花柄のある橙黄色の小さな花を密生し、強い芳香があります。雌雄異株で、日本に入ってきたのは雄株ばかりなので結実はしません。モクセイ類にはキンモクセイの他にギンモクセイOsmanthus fragrans、ウスギモクセイOsmanthus fragrans var. thunbergiiがあり、これら3種を総称してモクセイといいます。
学   名 Osmanthus fragrans var. aurantiacus
科   名 モクセイ科
生 薬 名 金木犀(キンモクセイ)
利 用 部 位
利 用 法 花⇒秋に採取し、風通しのよい場所で陰干しします。
効   能 胃炎、低血圧症、不眠症⇒乾燥した花50gを35度の焼酎1.8ℓに入れて、3ヶ月ほど冷暗所に置き、胃の不調時には盃一杯を水か湯で薄めて飲用します。低血圧や不眠の時は就寝前に飲用。
歯痛、うがい液⇒乾燥花を1回量小さじ2~3杯を茶漉しに入れ、熱湯を注いで用います。
成   分 芳香成分はオスマン、パラハイドロオキシフェネチルアルコール。その他バルミンチン酸、オレアノール酸等。


 キンモクセイ 枝・葉 

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