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東邦大学薬学部見本園

ラベンダー ラベンダーは“香りの庭の女王”や“ハーブの女王”と呼ばれ、よく知られています。芳香があり、一見多年草のように見えますが、常緑の小低木で樹高1m程になります。小さな線形葉をつけ、香りの良い2唇弁の小さな花を穂状花序につけます。濃い紫色から白色まで花色も多く、品種も多数あります。地上部すべてに芳香油の分泌線がありますが、花の部分に最も集中しています。ラベンダーの名前はラテン語で<洗う>を意味するlavareからきています。ラベンダーの香りは鎮静作用がありますが、すべての香りがそうではないようです。リラックスできて、ストレスを感じないのは野生ラベンダー(L.vera)と真性ラベンダー(L.officinalis ,L.angustifolia )です。薬用として用いたい場合はこの種類がよいでしょう。真性ラベンダーはイングリッシュラベンダーと呼ばれます。その他に、スパイクラベンダー(ヒロハラベンダーL.latifolia)もありますが、この主成分はシネオールとカンファーで、鎮静効果よりもリフレッシュ効果が高いタイプです。ですから安眠を求めることは出来ないでしょう、それよりも頭痛、捻挫、筋肉痛などに向いています。またこのラベンダー小枝はハエ除けになります。
学   名 Lavandula species 
科   名 シソ科
利 用 部 位 花、精油⇒L.vera イングリッシュラベンダー、フレンチラベンダーが高品質な精油とされています。
利 用 法 花⇒ティー、入浴剤、チンキ剤、匂い袋、料理に(ジャム、ビネガー、砂糖漬け)
精油⇒香料、アロマ
効   能 ティー、チンキ剤⇒不眠、不安、頭痛、駆風、吐き気、めまい。入浴剤は筋肉の凝りを和らげます。
精油⇒殺菌作用、弱い鎮静作用、鎮痛作用があり咽頭炎、頭痛、虫の噛み傷
成   分 フラボノイド、タンニン、精油(酢酸リナリル、リナロール)


 真性ラベンダー  花
野生ラベンダー

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