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東邦大学薬学部見本園

タコノアシ 本州、四国、九州、南西諸島および東アジアに分布する多年草で、湿地や沼、休耕田など、湿った場所に生育する一属一種の奇妙なかたちの植物です。 草丈は1m程で、枝分かれしない茎の頂に、特徴のある花序を着け、花序の枝に多数の花が並んでいる様子が、「吸盤の付いた蛸の足」のように見えることから付けられました。若い茎はセイタカアワダチソウによく似ています。秋になると全身が真っ赤に紅葉するので、まさに「茹で蛸」状態となり、見応え十分です。以前はどこにでもみられたそうですが、河川の開発、土地造成や植生の遷移等が要因となって減少しています。環境省レッドデータリストでは、準絶滅危惧(NT)に指定されています。国、県ともに絶滅危惧2類。国のレッドデータブックによると総個体数約6万で、100年後の絶滅確率は約2%で、約300年後には絶滅すると予測されています。
薬用としては利用されていませんが、保全したいと思い、ハーブ園入り口で植栽しています。
学   名 Penthorum chinense 
科   名 ユキノシタ科タコノアシ属 Penthorumは分類上ではまだ研究途上にあるそうです。従来ユキノシタ科に入れられてきましたが、ベンケイソウ科に入れたりまた独立したタコノアシ科とする説があるようです。近年のDNA研究からはアリノトウグサ科フサモ属に近縁といわれています。




 
幼苗 紅葉

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東邦大学薬学部付属薬用植物園