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ツワブキ 日本海側では石川県、太平洋側では福島県以西の本州、四国、九州の海岸近くに生える常緑多年草です。中国や朝鮮半島にも分布しています。花茎は60cmほどで太い根は横に這い、長い柄のある葉を数本束になって伸ばしています。葉は深緑色の厚く艶のある円状腎臓形です。花期は10~12月、長く伸ばした花茎の上部はよく分枝し、黄色の頭頂花を散房状につけます。春先、未だ柔らかく長い葉柄や若い葉柄を食用にしています。ツワブキの深緑の葉と黄色い花は古くから観賞用に庭に植えられ、品種改良されて葉の形状、模様、花の形、八重咲き、白花などの多くの品種があります。
学   名 Farfugium japonicum 
科   名 キク科
生 薬 名 橐吾(タクゴ)
利 用 部 位 根茎⇒10月頃堀採って、刻んで日干しします。
葉⇒生葉は必要時に応じて採取。乾燥葉は、夏に生長葉を採り日干ししてから保存しておきます。
花茎⇒フキと同じように煮物、炒め煮、佃煮等の料理に使われます。佃煮「キャラブキ」は、本来このツワブキを使いますが、現在では蕗を代用しています。
利 用 法 主に民間薬として利用されています。
打撲、おできなどの腫れ物や切り傷に⇒生葉を青汁が出るほど揉んで幹部に貼ります。又は油を引かないフライパンに乗せ火に炙り、柔らかくなったらちぎって幹部に貼ります。
健胃、食あたり、下痢に⇒乾燥した根茎10~20gを水400ccで三分の一になるまで煎じて服用します。
魚の中毒には⇒生の絞り汁を50ml以上飲用します。
痔疾⇒葉10gを水200mlで煎じた煎液で患部を洗います。
効   能 葉に含有のヘキセナール⇒強い抗菌作用。
根茎⇒健胃、下痢、食中毒に。
成   分 ヘキセナール、タンニン、クロロフィル等。


ツワブキ 花茎 種子

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東邦大学薬学部付属薬用植物園