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東邦大学薬学部見本園

アカヤジオウ
中国原産の多年草です。根生葉は表面に縮緬状のしわのある長楕円形で、地際に互生します。初夏、15〜30cmほどの花茎を伸ばし、淡紅色の大型の花を、横向きに数個つけます。根は肥大し、地中を匍匐します。近縁種に本種より大型のカイケイジオウがあり、同じように用いられています。
薬としての地黄は奈良・平安時代には導入されていたようですが、栽培されるようになったのは、江戸時代からといわれます。奈良県の橿原市に「地黄町(じおちょう)」という地名が残っていることから、かって奈良県で盛んに栽培されていたことがうかがえます。
学   名 Rehmannia glutinosa var. purpurea 
科   名 ジオウ科
生 薬 名 地黄(ジオウ)
漢   方 八味地黄丸、味麦地黄丸、六味丸
利 用 部 位 根茎
調整の方法によって次のように分けられています。
  1:「生地黄(ショウジオウ)」・・・ 晩秋に掘り採って日陰の砂地に埋めて保存したもの。
  2:「乾地黄(カンジオウ)」・・・ 掘り採って直ちに日干しにしたもの。
  3:「熟地黄(ジュクジオウ」・・・ 生地黄を砂から取り出し、蒸した後に乾燥させたもの。
効   能 補血、強壮、止血。強壮解熱薬として糖尿病、前立腺肥大、白内障、老人性腰痛、インポテンツ等に処方されます。
成   分 イリドイド配糖体のカタルポール、レマニオシド類


アカヤジオウ 幼苗

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