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東邦大学薬学部見本園

アマナ 日本から朝鮮半島、中国に分布し、日当たりの良い野原や土手などに生える多年草です。春先になると白色を帯びた緑色の葉を2枚だします。葉は広腺形で幅5mm、長さは25cm程の葉です。花期は3〜4月、葉の間から1本の花茎を伸ばし、先端に釣り鐘形の花をつけます。花被片は6枚、白地に暗紫色の筋が入っています。鱗茎は甘く食用とないます。
近縁種にはニホンの固有種ヒロハノアマナA erythronioidesがあります。
学名のedulisは、“食用になる”という意味で、名前の通り古くから食用とされてきました。名前の由来は食べると甘いことに依ります。
学   名 Amana edulis (Tulipa edulis⇒以前はチューリップ属でしたが、最近ではアマナ属となり学名にアマナ・エズリスと日本名が使われるようになりました) 
科   名 ユリ科
生 薬 名 山滋姑(サンジコ)、光滋姑(コウジコ)
利 用 部 位 鱗茎
利 用 法 鱗茎⇒地中深くにありますが、花の終わりを目安として掘り採って水洗い後、外皮をのぞいて、鱗茎をばらばらにしてから日干しします。
効   能 滋養強壮に⇒鱗茎200gとグラニュー等50gを35度のホワイトリカー200ccに漬け、半年ほどするとアマナ酒となるので、1日量20〜40ccを服用します。
喉の痛みに⇒乾燥鱗茎4〜8gを水300ccで半量になるまで煎じ、1日2回に分けて温かい内に服用します。 
成   分 良質の澱粉



アマナ 花  写真提供: 山ノ内崇志氏

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