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東邦大学薬学部見本園

アサガオ
日本や中国で普通に栽培されている一年草ですが、原産は南アジア。日本には奈良時代末期から平安時代にかけて伝わったといわれています。江戸時代に一大ブームとなり、「 変形朝顔 」として多くの園芸品種が作られました。海外へも渡り、ジャパニーズ・モーニンググローリーと呼ばれています。山上憶良が秋の七草を「萩の花 尾花 葛花 ナデシコの花 オミナエシ また 藤袴 朝貌の花 」と詠んでいますが、ここでいう朝貌とは、現在のキキョウのことで、この歌が詠まれた当時は、アサガオはまだ日本には渡来していなかったという説が有力です。
熱帯アメリカ産のアメリカアサガオ Ipomoea hederacea や、マルバアサガオ Ipomoea purpurea も薬用として用いられています。
学   名 Ipomoea nil 
科   名 ヒルガオ科
生 薬 名 牽午子(ケンゴシ)
利 用 部 位 成熟種子《外側の黒い種子を黒丑(こくちゅう)、白いのを白丑(はくちゅう)と呼ぶが、薬効は同じです。》
利 用 法 峻下剤には1日量0.5〜1.5g、緩下剤には1日量0.2〜0.3gを煎じ、2〜3回に分けて空腹時に服用しますが、作用が強いので、絶対に量は過ごさないこと。身体の弱っている人や妊娠中は使用しないで下さい。
効   能 利尿、殺虫を兼ねた峻下剤、緩下剤として下半身の水腫、尿閉症に。
成   分 樹脂配糖体のファルビチン


アサガオ マルバアサガオ
ソライロアサガオ
(ヘブンリーブルー)
      刮ハ 牽午子

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