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東邦大学薬学部見本園

ドクニンジン

有毒
ヨーロッパ原産で、中国、北アフリカ、北米に帰化した二年草です。日本では古くは破傷風の治療薬として用いられていましたが、現在では医療用の利用はありません。しかし中に含まれる有毒成分コニインを抽出して医療品研究目的で栽培されたり、動物実験用毒物として僅かに使用されるに過ぎません。草丈は2m〜3m近くになり、根は円錐状に肥厚し、茎は中空です。よく分枝し葉は対生で、数回羽状に全裂します。葉は野菜のニンジンによく似ています花期は7〜9月、白色の小さい花が複散形花序につきます。同じ有毒植物のドクゼリは、湿地帯に生えますが、ドクニンジンは乾燥地に生えます。古代ギリシャの哲人ソクラテスが処刑されたとき、この毒で毒殺されたのは有名な話です。
学   名 Conium maculatuum 
科   名 セリ科
毒 性 作 用 全草が有毒なので使用厳禁
成   分 中枢神経を興奮させ後に麻痺し、運動神経、結果呼吸麻痺を起こして窒息死に至る有毒成分のアルカロイドのコニインを含みます。


ドクニンジン 花の時期

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