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東邦大学薬学部見本園

エビスグサ

原産地は北アメリカで、日本には江戸時代に中国から渡来した一年草です。草丈は1mほどで、偶数羽状複葉の葉は、先の方は大きく基部の方は小さいです。6~8月に黄色の5弁花をひらきます。豆果は線形で、熟すと弓状に曲がります。別名は種子の形が六角形なので、ロッカクソウ六角草と土佐地方では呼ばれます。異国の草という意味の夷草が名の由来です。民間では種子を焙じて「ハブ茶」と称して麦茶のようにして飲用します。以前はハブ茶にはハブソウの種子でしたが、収穫量がエビスグサより劣り、目減りするといった経済上の理由から、現在市販のハブ茶はエビスグサの種子が用いられています。
学   名 Senna obtusifolia
科   名 マメ科
生 薬 名 決明子(ケツメイシ)
利 用 部 位 種子⇒10月頃種子を採取し、日干しします。
利 用 法 高血圧予防、健康増進に⇒1日量10g程を煎じてお茶代わりに飲用します。健康茶としては、同量の苡仁(ハトムギ種子の生薬名)を加え、連用すると良いでしょう。
便秘、整腸、腹部膨満感に⇒1日量10gを水600ccで煎じて、3回に分けて食前もしくは食後に服用します。
効   能 緩下、整腸、利尿、高血圧予防、神経痛、リウマチ
成   分 緩下作用を示すクリソファノール、フィスチオン、オブッシフォリン等。


 
エビスグサ  花 莢実

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