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東邦大学薬学部見本園

ホッカイ
トウキ
北海道に自生するホッカイヨロイグサとニホントウキが交配されて、昭和になってどこからともなく出現したとされていますが、栽培しやすいため1960年代から北海道での薄荷生産の衰退と入れ替わるようにして急速に拡まりました。現在、日本薬局方では、トウキとホッカイトウキが生薬「当帰」として製薬の基原植物とされています。ホッカイトウキとトウキとの相違点は、
・主根は太くて長い。
・側根はやや少ない。
・草丈は高い。
・茎と葉柄の多くはトウキのように赤くはならず緑色である等です。
学   名 Angelica acutiloba var. sugiyamae 
科   名 セリ科
生 薬 名 当帰(トウキ)
漢   方 四物湯、当帰芍薬散、当帰建中湯、紫雲膏、当帰湯などの漢方方剤に使われています。
利 用 部 位 根⇒3,4年目の根を秋に掘りあげ、水洗い後、乾燥しやすく薄く切って風通しよく陰干しにします。
利 用 法 当帰芍薬散の処方で1日3回食後に服用します。
効   能 強壮、頭痛、めまい、鎮痛、月経不順、補血(耳鳴り、動悸、冷え性、貧血下腹部の痛み等にも)
成   分 精油⇒リグスチリド、サフロール、n-ブチリデンフタリド
脂肪酸⇒リノール酸、パルミチン酸
クマリン誘導体⇒ベルガプテン、スコポレチン


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