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東邦大学薬学部見本園

カワミドリ 東アジアの温帯から日本各地の山野に生える多年草で、全体に特有な香りがあります。草丈は40~100cmで、茎は四角で直立し、よく分枝します。葉は対生、広卵形をし有柄です。花期は8~10月、10cm程の花穂に青紫色の小さな唇形花を密生します。雄しべ4本が花の外に突き出ているのが特徴です。日本ではカワミドリは排草香で藿香ではないとされたことがありますが、中国の「薬材学」ではカワミドリを藿香としています。現在藿香として市販されているのは、広東省、海南島で栽培されているパチュリ Pogostemon cabinで、栽培地の名から広藿香と呼ばれています。
学   名 Agastache rugosa 
科   名 シソ科
生 薬 名 藿香(カッコウ)
漢   方 藿香正気散(和剤局方)
利 用 部 位 全草⇒花期に刈り取り日干しにします。
利 用 法 頭痛、風邪、健胃に⇒乾燥した全草を一日量7~20gを煎じて3回に分けて服用。
効   能 精油成分に、健胃、発汗、作用があり、またメタノール浸出液は皮膚癬菌に対し強い抗菌作用があります。
芳香性健胃薬として食欲不振、嘔吐、下痢に。
成   分 精油のメチルキャビコール、アニスアルデヒト


カワミドり 幼苗

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