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東邦大学薬学部見本園

クララ


有毒

本州、四国、九州、朝鮮半島、中国、モンゴル、アムールに自生し、山野によく見られる多年草です。草丈は1~1.5m、茎は茎は直立し下部は木質化しています。葉は奇数羽状複葉で長さ20~25cm、小葉は30~40枚程つき、その形は狭長楕円形又は広披針形で、葉先はやや鈍頭です。花期は6~7月、帯黄色の蝶形花を総状花序につけます。花後、キササゲに似た長い豆果をつけます。根が苦く、目がくらむほどだというのでこの名前がつきました。
学   名 Sophora flavescens 
科   名 マメ科
生 薬 名 苦参(クジン)
利 用 部 位 根⇒花が終わりかけた頃根を掘り採ります。主根だけを水洗いしながら、すぐに外皮をナイフではいで日干しにします。細かく刻んだ方が乾燥しやすいです。毒性が強いので、民間では薬用にしないこと。
利 用 法 解熱、鎮痛に⇒苦参1日量3gに水2カップを加え、半量になるまで煎じ、1日3回に分けて服用します。
農業用殺虫剤に⇒乾燥した苦参300gに水5ℓの水を加え40分ほど煎じた汁を使います。
効   能 解熱、解毒、抗菌作用⇒消炎剤に。
成   分 苦み⇒アルカロイドのマトリン、オキシマトリン
配糖体のトリフロリジロン。フラボノイドのクラリシノール、クラリノール


クララ   豆果  

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