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東邦大学薬学部見本園

クサソテツ 北半球に広く分布している草本性の多年草です。日本では各地に山地の湿った斜面、水流沿いの草地、林の中に生える夏緑性のシダです。根茎は塊状で、古い葉の基部が残っていて鱗状に取り巻いて径2〜9cm有ります。茎は地中から直立しますが、匍匐枝が地中を横に這って拡がり、先端に新芽を作って繁殖します。栄養葉は薄い皮質で、1回羽状複葉、長さ50〜100cm近くになります。羽片は多く深裂しています。胞子葉は栄養葉の中心から出て、晩秋に熟します。春に出る新芽はコゴミと呼び、山菜になります。
学   名 Matteuccia struthiopteris 
科   名 コウヤワラビ科
利 用 部 位 新芽
利 用 法 春に出る新芽を摘んで使います。軸が伸びて葉は開きかけているものでも、先端がわずかに蒔いていれば十分食べられます。
調理法⇒ひとつまみの塩を入れて茹で、冷水にとり、おひたし、胡麻和え、マヨネーズ、おろし和え、粒ウニ和えなどにし、旬を味わいます。


新芽 生長途中 クサソテツ
枯れた胞子葉 枯れた胞子葉(拡大) コゴミ

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