| TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園中毒事例 | 用語解説 |
東邦大学薬学部見本園

クスノキ 関東南部以西、四国、九州に自生する常緑高木です。韓国済州島、中国の南シナ海沿岸にまで分布しています。樹高は20m、幹径2m以上になります。卵状の急鋭尖頭した革質の葉は、互生し3本の葉脈が目立ちます。花期は5〜6月、黄みを帯びた小さな花を散形円錐花序につけ、球形の腋果は熟すと黒くなります。巨木になるものが多いため、神聖な木として神社の境内に植えられており、樹齢は1000年といわれるのもあり、天然記念物に指定されている木もあります。
プラスチックが出現するまでは、セルロイドの原料として樟脳が使われていました。
学   名 Cinnamomum camphora 
科   名 クスノキ科
生 薬 名 樟脳(ショウノウ)⇒枝葉を水蒸気蒸留で精油を採るとき折出します。
利 用 部 位 枝葉
利 用 法 防腐材、防虫。打撲傷には樟脳の粉末を黄柏末に2%加え、卵白で練って患部に厚く塗布します。
医薬品(強心剤、外用薬としてチンキ剤、軟膏)
効   能 局所刺激作用、防腐作用
成   分 樟脳分をのぞいた油分には、カンファ、カンフェン、シネオール、ピネン、サフロール


新芽 クスノキ
腋果

   戻る

 | TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園 | 中毒事例 | 用語解説 |

東邦大学薬学部付属薬用植物園