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東邦大学薬学部見本園

オウレン
各地の湿った山林下に自生する多年草です。雌雄異株と同株のものがあり、早春3〜4月頃10cmほどの花茎をのばし白い星形の小花を開きます。花には両性花と雄花があります。(本に依っては両性花、雌花、雄花と書かれているのもありますが、実際にはそれらの三つは混生しています。)
薬用としては太平洋側、日本海側にあるセリバオウレン(葉は2回3出複葉)、日本海側に自生するキクバオウレン(葉は1回3出複葉)を用いています。近縁種のコセリバオウレンは、根茎が細いので薬用にはしません。(形状の比較) この他に日本の固有種バイカオウレンも薬用にはしません。名前の由来は根茎の切口が黄色く、根茎が節で連なっているからといわれています。
学   名 Coptis japonica 
科   名 キンポウゲ科
生 薬 名 黄連(オウレン)
漢   方 三黄瀉心湯、黄連解毒湯などに。
利 用 部 位 根茎⇒播種後4〜5年経った株を、10月頃堀採り、葉やひげ根をむしり取り、そのまま日干しします。まだ湿り気があるとき取り残したひげ根だけを焼き切ります。
効   能 苦味健胃薬として、健胃、整腸、下痢止めに。
成   分 アルカロイドのベルベリンを主成分として、パルマチン、コプシチン等。


セリバオウレン 袋果 黄連

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