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東邦大学薬学部見本園

ポドフィルム

有毒
北アメリカ、カナダに自生する多年草で、和名をアメリカハッカクレンといいます。アメリカなどでは古くから下剤として用いられていました。冬には地上部は枯れますが、地下に長く延びた根茎から春には芽を出します。草丈は30〜40cm、掌状の葉は大きく、5〜7に深裂しています。花期は4〜5月、花は1.5cmほどの細い花柄の先に下向き3.5cmほどの白い花をつけます。花弁はたいていは6枚ですがそれより多いのもあります。珍しいので山野草として扱われていますが、全体に有毒成分を含むので、取り扱いには注意が必要です。
学   名 Podophyllum peltatum 
科   名 メギ科
生 薬 名 ポドフィルム根
利 用 部 位 根茎、根
利 用 法 抗がん薬1966年に合成されたペプシド(⇒抗悪性腫瘍剤)
効   能 便秘、抗がん剤 悪性リンパ腫、急性白血病、膀胱がんなど。
成   分 根茎から抽出した樹脂ポドフィルム脂(ポドフィロトキシン、デスオキシポドフィロトキシン、ペルタチンなど)


ポドフィルム 新芽

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