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ハクウンボク 日本各地の山地に自する落葉小高木です。樹高は6〜9m位で、幹は直立し、枝を斜めに伸ばし半円状の樹冠(枝を伸ばして葉を茂らせている状態を、かたまりとして捉えた見方)です。葉は互生、長さ10〜20cmで、裏面は細毛を密生し白く見えます。花期は5〜6月、当年枝の先に長さ10〜20cmの総状花序を垂らし、芳香のある5深裂の白い花を20個ほどつけます。エゴノキに似ていますが、花の数は多く、果実は少し大きめです。生長は早く、実生で5年ほどで開花します。学名を付けてヨーロッパに紹介したのはシーボルトで、種小名の“obassia”は、ハクウンボクの別名オオバヂシャから命名されています。エゴノキの別名のヂシャノキに対して葉が大きいことからオオバヂシャといわれます。庭木や緑陰樹として公園木、街路樹に植栽されています。
学   名 Styrax obassia 
科   名 エゴノキ科
利 用 部 位 材、種子
利 用 法 材⇒色が白く緻密で粘りがあり加工しやすいので、将棋の駒、こけし、傘の柄、糸巻き、そろばん玉などに加工されています。
種子⇒ハクウンボク油を採り、江戸時代には和蝋燭に利用されていました。


果実

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東邦大学薬学部付属薬用植物園