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トチュウ
中国大陸原産の落葉高木です。以前は花の構造上から、イラクサ科に近いとかニレ科の近縁種に近いと見解が分かれていましたが、現在ではイラクサ科に近いトチュウ科という独立した科に入っており、トチュウ科を構成する雄一の植物で一属一種です。樹高は15〜20mにもなり、樹皮には縦に不規則に裂ける割れ目があります。厚めの葉は互生し、有柄で楕円形、基部はくさび形、先端は尖り、鋸歯があります。樹皮も葉も折ると折り口から細く白い糸を引きます。花期は4〜5月、若枝の苞の腋に小さな花を多数つけます。
学   名 Eucommia ulmoides 
科   名 トチュウ科
生 薬 名 杜仲(トチュウ)
漢   方 大防風湯(筋肉麻痺に)
利 用 部 位 樹皮⇒15年以上に生長した株から、5〜6月に採取し、外側のコルク皮を除いて日干しします。
葉⇒同じ頃葉も採り、水洗いして日干しします。
利 用 法 強壮、血圧降下、むくみ⇒乾燥した樹皮1日量4〜8gを水600ccで煎じ3回に分けて服用(葉なら1日量5〜10g)。
杜仲酒⇒乾燥した樹皮60gを細かく刻み、25度のホワイトリカーを720ccを注ぎ、冷暗所2ヶ月置いた後、布で絞ります。細口壜に入れグラニュー糖80gを加えて保存します。1回量10gを1日3回飲用。20〜30ccを水割りにして就寝前に飲用も。
効   能 強壮、血圧降下、鎮痛、鎮静
成   分 糸を引く成分はゴム質のグルタベルカ。ビタミンC、有機酸。


 トチュウ−樹皮 葉  白い糸:グルタベルカ 

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東邦大学薬学部付属薬用植物園