文京スポーツセンター

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大谷幸夫(1986)

文京区の教育の森公園にあります。「教育の森」と呼ばれるのは、この場所が、現在は筑波大学となった旧東京教育大学のキャンパス跡地だからでしょう。雑木林に囲まれた公園で、高齢化の進む文京区にありながら、子供もたくさん来ます。夜に行くと、犬を放して遊ばせている人もいます。館内には、スイミングプールのほか、バスケットボール等に利用される競技場、柔道場や剣道場などがあります。館内はやや、湿度過多のような気がしました。

代表作とされる国立京都国際会館では日本の中世を表現した大谷が、ここではヨーロッパの中世を志向しているようです。ひときわ目立つ尖塔、大胆なデフォルメを施された外壁や窓は、ヨーロッパの教会や城砦を思い起こさせます。それでいて、奇をてらった印象はなく、周囲によくなじんでいます。実に雰囲気のある魅力的な被写体なので、何度も撮影に行きました。尤も、木が生い茂っているため、よいアングルを探すのには苦労したものです。

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