ヤマトインターナショナル

原広司(1986)

「ヤマト、発進!!」どうしようもない冗談を、特大スケールで飛ばしてしまったのが、これです。だって、どう見てもそうじゃないですか。もしかすると、大きさもちょうど同じに造ってあるのかもしれません。原の大規模作品では、飯田市美術博物館と並んで初期のものです。ヤマト・インターナショナルだから、戦艦大和。見方を変えれば、この頃の彼の作品は、最近のものと比べて、とにもかくにも具象性を帯びていたということでもあるでしょう。

写真がいまいちです。フィルムがコニカ・シンビで、安かったのでまとめ買いをしてしばらく使っていたのですが、とにかく赤が出ないのです。せっかく夕日を浴びて赤く輝くところを撮っているのに、ちっともそれらしい発色にならず、色褪せたような感じでがっかりしました。だいいちこの作品は、ファサードによる光の反射が見せ所なのだそうですからね。ちなみに、同じ安物リバーサルフィルムでは、アグファCTプレシーザの方がずっと鮮やかでした。まあ結局、アグファはつぶれるし、コニカはリバーサル撤退で、もうどちらも退場しているのですが。

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