メスバウアー分光研究会

Japan Mössbauer Spectroscopy Forum

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設立趣意書

平成11年10月27日

メスバウアー効果は1958年にR. L. メスバウアーにより発見され,現在,分光法として,その地位が確立され,物質科学(固体化学,錯体化学,有機金属化学,触媒化学,表面科学などを含む),環境化学,核・放射化学,分析化学,生命科学(生物無機化学を含む),地球科学などの発展に寄与している.

メスバウアースペクトルは45元素について観測が可能で,物質の電子状態,化学結合,原子配置,スピン状態,原子の熱振動などのミクロな情報と同時に,相変化や欠陥構造などのマクロな情報も与える.このような学術面に加えて,工学的な見地からもメスバウアー分光法は近年注目されている.スピンクロスオーバー化合物や分子性磁性材料に代表される分子素子といった新機能や新物性を持つ物質の機能解析・評価とその創出に,メスバウアー分光法は極めて重要な役割を果たしている.特に,最近,光誘起磁気材料が本法により明らかにされ,その光分子スイッチング素子としての利用が期待されている.今後,シンクロトロン放射光によるメスバウアー分光法の開発により,さらに多くの元素についてメスバウアースペクトルの観測が可能になっていくだろう.

しかしながら,メスバウアーデータの解釈は他の分光法と比べて情報の種類と量が豊富なために,より専門的な知識と解釈を要し,その解釈については,本法を利用している研究者間での多角的な議論と理解による普及活動が不可欠である.また,データベースや解析ソフトウエアを共有することで,スペクトル解析の信頼性の向上と効率化を図ることができる.さらには,メスバウアー線源を自作する場合も多いので,各研究者の経験と技術に基づく協力が必要である.

これまでのメスバウアー分光研究はそれぞれの装置による個人的研究に終始しがちであったが,今や多くの研究者が一同に会して議論・検討し,得られる情報の体系化と組織化を行うことが必要となっている.そこで,メスバウアー分光法のより高度な利用と発展を図ることを目的として,本法を利用する研究者が中心となって,ここに「メスバウアー分光研究会」を設立する.

メスバウアー分光研究会申請者(所属は当時のもの)

飯嶋 誠一郎    (生命工研)

片田 元己   (都立大院・理)

小林 義男       (理研)

酒井 宏     (甲南大・理)

竹田満洲雄 (代表:東邦大・理)

前田 米蔵    (九大院・理)

松尾 基之 (東大院・総合文化)