分子発生生物学

 

3年生秋学期 火曜1時限目

 

最新の遺伝子操作技術を駆使することによって、従来の発生学において記述されて来た多くの現象が明らかにされつつある。また、新規に発見されてきたnon-coding RNAが多様な機能を持つことも明らかになってきた。

本講義では、そのような実験手法及び解析に用いられるモデル生物について解説し、高度な知識を習得することを目的とする。

 

講義の予定

1)遺伝子の発現とは

2)RNAのプロセッシングについて

3)転写制御と転写因子

4)クロマチンレベルの転写制御

5)エピジェネティックな制御とnon-coding RNA

6)シグナル伝達と細胞表面受容体

7)細胞骨格と細胞接着分子

8)細胞運動と形態形成

9)突然変異体を利用した解析

10)発生における運命拘束とそのメカニズム

11)ホメオティック遺伝子とモルフォゲン

12)発生研究に必要な技術

13)モデル生物

14)アフリカツメガエルの背腹パターン化シグナル

15)ゼブラフィッシュの胚発生

14)ショウジョウバエの卵形成と胚発生

 番号は1回の講義には対応していません。また、最後まで全部出来ないかも知れません。それぞれの講義内容に関連したサイトを順次リンクします。

 

参考書として以下のものを薦めます。

◎エッセンシャル発生生物学 改訂第2版、Jonathan Slack著(大隅典子訳)、羊土社、2007年 (第1版でも十分です)

分子細胞生物学(第7版)、Lodish, Berk, Kaiser, Krieger, Bretscher, Ploegh, Amon, Scott著、石浦 章一・榎森 康文・堅田 利明・須藤 和夫・仁科 博史・山本 啓一 訳、東京化学同人、2005

 

その他参考書

DNAから解き明かされる 形づくりと進化の不思議、S.B. Carroll, J.K. Grenier, S.C. Weatherbee著、上野直人・野地澄晴監訳、羊土社、2003

◎発生生物学キーノート、R.M. Twyman著、八杉貞雄・西駕秀俊・竹内重夫訳、シュプリンガー・フェアラーク東京、2002

◎シリーズバイオサイエンスの新世紀1 遺伝子の構造と機能、山本雅之編、共立出版、2001

◎シリーズバイオサイエンスの新世紀8 多細胞体の構築と細胞接着システム、関口清俊・鈴木信太郎編、共立出版、2001

◎シリーズバイオサイエンスの新世紀10 生物のボディープラン、上野直人・黒岩厚編、共立出版、2002

分子発生生物学 動物のボディープラン(改訂版)、浅島誠・駒崎伸二著、裳華房、2004

 

参考となるホームページ

http://www.gastrulation.org/

http://www.devbio.com/

 

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