当研究室で卒業研究を希望する人へ

分子発生生物学研究室は川田と村本の２名の教員が協力して研究をしています。

テーマとしては川田が主にSTATaと呼ばれる転写因子の個体内での役割などを分子生物学、分子遺伝学、及び細胞生物学的手法を用いて詳しく解析しています。

村本はイメージング技術を利用して、生きた細胞内で起こる遺伝子発現をリアルタイムにモニターする革新的な計測システムを用いて、遺伝子発現のダイナミックな振る舞いと細胞分化の関係性に焦点を当てた研究を行っています。

３年生の前期終了時までには、関連する科目を履修して、ある程度基礎を理解出来ることが望ましいです。

研究室の決まり事として、何時に来て何時まで実験せよというのはありませんが、各人が常識の範囲内で判断して、他の人（特に他の研究室の人）に迷惑のかかることのないよう自覚を持ってやって下さい。常識の範囲内と書いたのは、やはり卒業研究をしに先輩や教員にいろいろなことを習うわけですから、習う側が後から来たり来なかったりドタキャンしたりでは困ります。本研究室では、あくまでも研究をすることを主眼としますが、卒業研究は教育としての単位でもあります。

研究行うには、興味をもつところから始まり、疑問を持ちその疑問を解決するにはどうしたら良いかを考える習慣を身につける必要があります。基本的には生活の主体を研究に持っていくという心構えは必要です。急に今日はバイトがありますからとか部活がありますからと言う話はとても困るので、充分に計画性を持って最低でも先輩たちには予め知らせてもらえると対処ができます。やることをきちんとやっていれば問題はありません。

学生が学費や生活費を稼ぐためにバイトをすることはやむを得ないことで、やってもらって構いませんしそのことを気にする必要はありません。

我々の研究分野では、１つの仕事を成し終えるのに何年もかかることは良くあることです。したがって、毎日コンスタントにある程度の仕事ができることが理想です。卒業研究で出したデータは、たとえ卒業研究でそれが後輩に引き継がれてもその成果を学術論文として発表するところまでが１つの区切りですので、当研究室では当然のことながらそれを目指しています。頑張った成果が形として世に出ることは卒業しても嬉しいことです。

主な研究材料は細胞性粘菌です。また、他の多細胞真核微生物にも興味を持っています。内容によっては持ち込みテーマもあり得ます。その場合は、当研究室や生物学科、あるいは理学部の共通機器の範囲内で当研究室の研究予算で十分にことが足り、且つ我々が今進めているテーマにとって役に立つことが条件です。前もって相談して下さい。

また、以下の知り合いの先生のところでは外研生や大学院生を募集しています。興味があれば、連絡先を教えますので直接に話をしてみて下さい。

１）安齊 洋次郎 先生（本学・薬学部・微生物学教室）--- 放線菌の研究

--- TOHO NOWに紹介された安齊先生の研究紹介内容はこちら

２）小林 麻己人 先生（筑波大学基礎医学系）--- 筑波大の「分子発生生物学研究室」

　　：「再生医療や成人病予防の視点でモデル動物ゼブラフィッシュを活用した造血発生やストレス防御の研究」

３）川岸 万紀子 先生（農水省・作物研究所・稲遺伝子技術研究チーム）

　　：「地球温暖化に対応した高温ストレス耐性イネの遺伝子工学」

外研先はたとえこちらと知り合いの先生でなくとも、先方と交渉の末可能になることがあります。

生物学専攻では、大学院の内部進学率を高める努力を始めています。学科全体の活性化のためにも多くの人が内部進学してくれることを希望します。

臨検の学生とかは学部のときには国家試験の受験勉強にかなりの時間がとられてしまいます。受験勉強しながら就職活動も同時にするというとそれなりに大変です。従って、卒研は１と２のみを履修して下さい。卒研ではやり足りないという場合には、大学院に内部推薦で進学すれば、受験勉強は臨検だけになり、臨検の資格を取得して大学院になってから１年後くらいに臨床検査技師として就職活動に専念出来ます。

興味のある学生はいつでも研究室を訪問して下さい。メールでも結構です。ただし、講義やセミナーや会議で不在のことも多いので、懲りずに何回も訪ねて来て下さい。

火曜と水曜の午後は会議で不在のことが多いですが、会議のない週もあります。また、１時以降に食事に出ることが多いので、２時以降の方が確実にいます。

過去の卒業論文テーマ

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　卒研の配属を希望する人は、目を通して下さい。