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アオツヅラ フジ |
北海道を除く各地で、山野の林の縁や道端に普通に生えている落葉の蔓性植物です。円柱形で短毛が生えている茎は細く、他のものに左巻きに巻き付いて、高さ10m程に長く伸びます。葉は有柄で、卵形から広卵形で先は鈍く全縁ですが、時として浅く3裂しています。花期は7〜8月、枝先と葉腋から長さ3〜9cmの円柱花序に、黄白色の小花を多数つけます。雌雄異株です。花後雌花は核果となり、藍黒色に熟します。名前の由来はこの植物の蔓で葛籠(つづら)を編み、生活に利用してきたことに依ります。別名はカミエビといいます。エビとはブドウの古名で、果実に白い粉がふいているのをカビとみてついた名前のようです。 |
学 名 | Cocculus trilobus |
科 名 | ツヅラフジ科 |
生 薬 名 | 木防己(モクボウイ) |
漢 方 | 木防己湯 |
利 用 部 位 | 根茎、根、果実 |
利 用 法 | むくみの時の利尿に⇒生薬の木防己を1日量5〜10gに300ccの水を加え、半量になるまで煎じ3回に分けて食前に服用します。 根茎、根⇒秋から冬にかけて採取し、水洗い後輪切りにしてから日干しします。 果実⇒民間薬として用いられます。果実はそのまま日干しして保存します。 乾燥した果実は1回量3〜6gを水200ccで煎じて服用します。生の果実なら、1回5個の絞り汁をそのまま飲用します。 |
効 能 | 漢方では利尿、鎮痛を目的として漢方処方されます。 民間薬としては神経痛、リウマチ、痛風、膀胱炎、むくみなどに用いられます。 |
成 分 | アルカロイドのトリロビン、イソトリロビン、マグノフロリン等を含みます。 |
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アオツヅラフジ 花 | 核果 |
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東邦大学薬学部付属薬用植物園 |