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ダンディ
ライオン
和名はセイヨウタンポポです。ヨーロッパ原産で、世界各地に広く分布している多年草です。明治の初め札幌農学校でカナダから種子を取り寄せて蔬菜用として栽培され、後に逸出し北海道に広く繁殖しました。これとは別に、太平洋戦争後、本州南部に帰化植物として上陸して各地に広まったルートがあり、全国に拡がり野生化しました。明治初期には東京でセイヨウタンポポが見られたといわれています。根は深く地中に直下し、根から出る葉は羽状に裂けていますが、裂け方は浅かったり深かったりで一定ではありません。花期は春から夏で、花茎を直立し、鮮黄色の頭花を花茎の先に頂生します。総苞は2cm、総苞外片は蕾のときから反っくり返って下向きになっています。在来種のタンポポのように上向きにならないのがセイヨウタンポポの特徴です。舌状花のみの花は、年中開花し単為生殖によって多数の種子ができるので、大繁殖します。
学 名 Taraxacum officinale  
科 名 キク科 
生 薬 名 蒲公英(ホコウエイ)  
利 用 部 位 葉・根⇒開花中に採取し、水洗いして刻み、日干しします。
根は、必要時に採取します。
花⇒春先に採取し、そのまま日干しします。  
利 用 法 花はサラダの彩りに。蕾はピクルス漬けに。 
根は深紅色の染料に。
効 能 葉⇒利尿、強肝、健胃。
根⇒胆汁分泌促進、強肝、利尿、抗リウマチ、緩下作用。催乳。
成 分 葉⇒苦味質のタラクサシンカロテノイド、コリン、カリウム塩、、鉄などのミネラル、ビタミンA,B,C,D。
根⇒苦味配糖体、タンニン、トリテルペン、ステロール、コリン、アスパラギン、イヌリン

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 根生葉 タンポポ  総苞外片

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東邦大学薬学部付属薬用植物園