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東邦大学薬学部見本園

クコ
東アジアの熱帯から温帯地に分布し、日本では北海道を除く各地の川土手や溝縁に見られる小型の落葉低木です。樹高は1〜2mで、茎は直立せずよく分枝して伸び、葉腋に刺針があります。柔らかく長楕円形で無毛の葉を、節に叢生します。花期は8〜11月、葉腋に細い柄を出して淡紫色のナスの花に似た小さな花をつけます。果実は楕円形で赤く熟し、生食や料理に利用されています。
学   名 Lycium chinense 
科   名 ナス科
生 薬 名 枸杞葉(クコヨウ)、枸杞子(クコシ)、地骨皮(ジコッピ)
利 用 部 位 葉、果実、根の皮
利 用 法 葉⇒夏の盛りに採取し日干しにします。
果実⇒秋赤く熟してから採取し日干しにします。
根皮⇒秋に掘りあげ、水洗いしてから芯を除いて日干しにします。
効   能 枸杞葉⇒高血圧症に。1日量5〜10gを水400mlで半量になるまで煎じ、3回に分けて服用します。
枸杞子⇒疲労回復に。生食、ドライフルーツにして料理に。枸杞子200gを氷砂糖200〜300g、焼酎1.8mlに2ヶ月つけ込んで枸杞酒に。
地骨皮⇒強壮薬として漢方薬に配合されています。
成   分 葉⇒ベタイン、ビタミンB1,B2, C
果実⇒ベタインゼアキサンチン
根皮⇒ベタイン、ケイヒ酸、シトステロール、リノール酸


 クコ
上-枸杞子 ・ 下-地骨皮

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