| TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園中毒事例 | 用語解説 |
東邦大学薬学部見本園

ベニバナ
原産地はエジプトで、中国、朝鮮を経て日本には天平年間には渡来したと「本草和名」に記載されています。古くから染料、油料用に、また切り花用に栽培される越年草です。草丈は1m程で茎は木質化し、上部は多く分枝し、枝先に頭状花をつけます。花期は6〜7月で、黄色から次第に紅色に変化します。全体としては無毛で、葉は互生し、大きさは8、9cmで、欠刻状鋸歯縁です。総包片は葉状でとげがあります。和名は末摘花、ハーブ名はサフラワーといいます。
学   名 Carthamus tinctorius 
科   名 キク科
生 薬 名 紅花(コウカ)
漢   方 葛根紅花湯、滋血潤腸湯、通導散
利 用 部 位 花、葉、種子
利 用 法 花⇒早朝花弁だけを摘み取り、水を加えて踏みつけ、さらに清水で洗って黄色色素を十分に流したものを挟んで、2、3日むしろに広げて発酵させると紅色になり、粘りけが出てくるのをさらによく揉んで紅花餅を作って保存します。紅花餅は、奈良時代から口紅として使用されてきました。色帛は、紅花餅に媒染として藁灰汁と米酢を加えて染めます。
種子は絞って高級な食用油を採ります。15cmほどに伸びた新芽は、茹でてお浸しにして食べられます。
効   能 通経、浄血薬として冷え症、更年期障害等の血行障害。婦人病一般に。ただし妊婦は禁忌。 
紅花中のリノール酸は動脈硬化症の治療、予防に有効。
成   分 花に赤色色素のカルタミン、黄色色素のサフロールイエロウ、脂肪油のオレイン酸、リノール酸。
葉にはフラボノイドのルテオリン−7−グルコサイト。


新芽 ベニバナ

         
紅花(コウカ) 紅花餅
写真提供:漢方薬・生薬の情報サイト「漢方薬のきぐすり.com」
http://www.kigusuri.com/

   戻る

 | TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園 | 中毒事例 | 用語解説 |

東邦大学薬学部付属薬用植物園