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東邦大学薬学部見本園

ダイダイ
インドのヒマラヤ地方の原産の常緑樹で、樹高は5mほどです。柑橘類の果実は、通常一年で落ちますが、ダイダイは新しい果実ができても前年、あるいは前々年の果実も落ちずについているので、代を譲るという意味を込めてユズリハと共に、正月飾りに用いられています。果皮は12月頃に橙黄色となるので、黄金にあやかって縁起物とされています。日本では数少ないサワーオレンジで、スダイダイとも呼ばれます。関東では正月飾りとして利用されていて、その味の良さは意外に知られていないようです。酢の物に一度試されることをお勧めしたい果実です。
芳香療法で用いる精油・ネロリは、この花を蒸留して作り、高級香料となります。
学   名 Citrus aurantium  
科   名 ミカン科
生 薬 名 橙・橙皮(トウヒ)
利 用 部 位 果実、花葉、果皮
利 用 法 花⇒花からとれる精油のことを“ネロリビガラーデ”といいます。
葉⇒葉からとれる精油は“プチグレンビガラーデ”といいます。
果皮⇒とれる精油は“オレンジビガラーデ”といいます。
果肉⇒生食。酸味が強いので絞って果汁を食酢の代用に利用されます。
橙皮⇒果実を四つ切りにし、皮はそのまま日干しにし、それを細かく刻んだりして、さらに粉末にして用います。ただし乾燥が完全でないと吐き気を催すことがあります。 浸剤でも使えます。
効   能 橙皮⇒果皮を乾燥したもので、芳香性健胃薬。香料・調味。
精油⇒鎮静作用、新陳代謝促進、不眠に (就寝前に、ネロリオイルを数滴、スィートアーモンドオイルに垂らしてマッサージすると効果的です)。
成   分 芳香のあるリモーネンやナンギリン。果肉にはクエン酸。


ダイダイ 前年果実と当年果実

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