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東邦大学薬学部見本園

ハマ
ボウフウ
東アジアの海岸に自生する多年草です。日本では北海道から九州、沖縄の海岸の砂地に生えています。草丈は茎があまり伸びず5〜20cm程度で、光沢のある葉を砂地に平伏するように展開しています。花期は6〜7月、白く小さい花を蜜に複散形花序につけます。根は地中深く直下するため、昔は浜に生える大きい根の意味で「ハマオオネ」と呼ばれました。刺身のつまや、正月料理のあしらいにと、日本料理には欠かせない高級野菜の一つとして、八百屋に並ぶので別名を「八百屋防風」ともいいます。正月の屠蘇散に配合されます。
学   名 Glehnia littoralis 
科   名 セリ科
生 薬 名 浜防風(ハマボウフウ)
漢   方 十味敗毒湯、防風通聖散など 
利 用 部 位 根、根茎
利 用 法 真夏の気温の高い頃、根を掘りあげ、水洗いしてから陰干しにし、その後1日ほど日干しにします。(細かく刻んでおくと乾燥を早めます) 
発汗解熱に⇒乾燥根を1日量5〜8gを水200ccで半量まで煎じ、熱いうちに服用します。
熱のない時⇒乾燥根を200g〜300gを布袋に入れ、煮出した後袋ごと風呂に入れ入浴すると、湯冷めしないといわれます。
葉は食用に。
効   能 解熱、鎮痛作用があり、発汗解熱薬として感冒に。 
成   分 エタノールエキス、多糖類


ハマボウフウ 種子

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