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東邦大学薬学部見本園

ハラン 古くから庭園の植栽に、切り花として利用されてきた多年草です。関東以西の暖地に育ちます。中国から渡来したと言われますが、鹿児島大の研究で九州南部の黒島、諏訪之瀬島辺りが野生であるという報告があり、原産地は判然していません。根茎は横臥し、葉は根生し、長い柄がある長楕円状披針形で、長さは30〜50cm程で、光沢があります。新芽は巻いた状態で出ます。11月頃から蕾がつきはじめ、翌年3〜4月に葉の根元に帯紫褐色の花をつけるので、葉をかき分けてよく見ないと気がつきません。
弁当や寿司のしきりに入っている葉が、ハランですが、最近ではビニール製が主流のようで若い人には本物のハランは馴染みはないでしょう。
学   名 Aspidistra elatior 
科   名 キジカクシ科
生 薬 名 蜘蛛抱蚤(チチュウホウタン)
利 用 部 位 根茎
利 用 法 利尿に⇒堀採った根茎を水洗いしてから摺りおろし、汁を布で漉して3〜5gを1日量として3回に分けて服用します。
葉⇒日本料理の飾りとして。
効   能 民間的に利尿、強心、去痰、強壮の作用があるとされているが、薬理作用は不明です。中国では通経、止血、利尿薬として用いられています。
成   分 根茎にサポニンの他にブドウ糖、ガラクトース等。


ハラン 根茎 種子

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