| TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園中毒事例 | 用語解説 |
東邦大学薬学部見本園

ヘンルーダ ハーブ名はルーといいます。南ヨーロッパ原産の亜低木で、日本には、明治維新前後に導入され、現在では薬用植物として栽培されています。茎の下部は木質化しており、深裂した葉は互生し、葉色は青みを帯び独特の香りがします。花期は6〜7月、枝先に黄色い花を集散花序につけます。独特の香りは、葉を栞にすると虫がつかないとも、車内に一枝吊しておくと車酔い止めになるといわれます。葉の形をデザインしたのが、トランプのクローバーといわれます。 ミカン科なのでアゲハ蝶が産卵に来ることがありますから、幼虫の食草となります。
葉色に黄色の入る斑入り種R. graveolens ‘Variegataもありますが、葉の香りは同じでも薬効については調査されていません。
学   名 Ruta graveolens 
科   名 ミカン科
生 薬 名 芸香(ウンコウ)
利 用 部 位 全草
利 用 法 開花期に全草を刈り取り、日干しで急速に乾燥させて用います。
よく乾燥した芸香(1回量2〜4g)の浸出液(紅茶を入れる要領で)を服用します。しかし流産誘発作用があるといわれますので妊娠中の方は飲用しないでください。
乾燥させた葉は、傷口の消毒や強力な殺虫剤になります。
精油は香水の製造に用いられます。
効   能 駆風、通経、鎮痙、ヒステリー症に。
成   分 フラボノイドのルチン、フロクマリン類のベルガプテン
精油⇒シネオール、ピネン⇒これが独特の香り


ヘンルーダ 種子

   戻る

 | TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園 | 中毒事例 | 用語解説 |

東邦大学薬学部付属薬用植物園