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東邦大学薬学部見本園

ホップ 雌雄異株の蔓性多年草です。国内各地の山野に自生いている在来種のカラハナソウによく似ていることから和名はセイヨウカラハナソウといいます。原産地は西アジア、ヨーロッパで、紀元前6世紀にはビールに使用されていたようです。茎には鈎状の毛が蟻長さは8mになります。葉は3〜7片の掌状に裂けて長い柄があります。花期は7月頃、雄花は黄色の小さい円錐状の花穂で、雌花は苞が重なり合った松かさ状になります。日本には明治初期、当時開設された「開拓使仮学校(現在の北海道大学の早創)の教頭が、北海道岩内付近で野生のホップと思いカラハナソウを用いてビールを試作しましたが、苦味が無くうまくできなかったことから、これほど似ているなら栽培も可能と考えてホップの苗を導入し明治9年から本格的なビール醸造が始まったそうです。
学   名 Humulus lupulus 
科   名 アサ科
利 用 部 位 腺体、毬果⇒8〜9月上旬に果穗を摘み取り、乾燥させ、布袋に入れ降り動かして袋内に集まった顆粒(ホップ腺)をふるいにかけて集めます。
利 用 法 健胃、鎮静に⇒ホップ果穂を1回量2〜5gに熱湯を注ぎ、数分抽出して服用。
          ホップ腺は1回量0.5〜1.5gを水又はぬるま湯でそのまま服用。
効   能 健胃、鎮静、利尿作用があり、消化不良や不眠症に用いられます。
成   分 ホップ腺にはフムロン、ルプロンの結晶性苦味配糖体、ケルチトリン。
(フムロンは芳香成分で、鎮静作用、ケルチトリンは利尿作用)


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