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コガネ ヤナギ (コガネ バナ) 局 |
中国北部から東シベリアにかけて分布し、山野の向陽地に自生する多年草です。日本には薬用、鑑賞用の栽培品のみです。生薬黄岑は、中国、朝鮮半島から輸入されていましたが、日本では享保年間に、幕府の薬草栽培苗圃の小石川薬草御薬園で、朝鮮から種子を入れて栽培した記録があります。それには、生薬として調整した黄岑二斤を毎年京都御所へ献上したと記録されています。草丈は30〜60cm、茎はシソ科特有の四稜形、茎からよく分枝します。葉は対生、無柄で1.5〜5cmほどの披針形で縁には毛があります。花期は5〜6月、青紫色の唇形花を円錐形総状花序につけます。属名のScutellaria は、波の形を描写したタツナミソウ属を示します。また英語名のバイカル スカルキャップbaikal skullcap のskullcapは、頭にぴったり合う丸い帽子の事で、タツナミソウの仲間の萼の形を小さな帽子と見なしています。コガネバナの和名にタツナミソウと表記されていたりしますが、コガネバナ=タツナミソウではありません。ハーブにもスカルキャップがありますがこちらはバージニアスカルキャップScutellaria laterifloraで鎮静、神経強壮作用があります。 |
学 名 | Scutellaria baicalensis |
科 名 | シソ科 |
生 薬 名 | 黄岑(オウゴン) |
漢 方 | 単独で用いることはなく、各種の漢方処方に配合して用いられています。例えば血圧を下げる代表的漢方薬・三黄瀉心湯には黄岑、黄連、大黄の三つの黄の字がつく生薬と配合されています。 |
利 用 部 位 | 根⇒春と秋の年2回採取できます。掘りあげた根を水洗いし、日干しで半乾きにして、外皮を取り除いた後完全に乾燥させます。 |
利 用 法 | 比較的体力があって、のぼせ、肩こり、耳鳴りなどの高血圧症状のある人⇒黄岑、黄連、大黄各1gを水120ccで三分の一まで煮詰めて、頓服(症状の出たときに服用)します。 草木染めの染料に。 |
効 能 | バイカリン⇒緩下、利尿、抗炎症、抗アレルギー作用 エキス⇒解熱、胆汁分泌促進、胃液分泌抑制、粥状動脈硬化抑制作用 |
成 分 | 根⇒フラボノイドの、バイカリン、バイカレイン、オウゴニン、オウゴノシド |
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東邦大学薬学部付属薬用植物園 |