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ムベ | 本州の関東以西、四国、九州の山野に自生する蔓性常緑低木です。沖縄から朝鮮半島南部に分布しています。茎は近くの木に巻き付きながら伸びて5〜6mになります。革質の艶のある葉は、長い柄があり、互生し、裏側は淡緑色で、編み目のように脈が走っています。1カ所から柄のついた5〜7枚の小葉が掌状複葉に広がっています。開花期は4〜5月、この時期になると新芽の腋から、短い柄がでて2cm程の内側が淡紅紫色の白色の花を総状につけます。ムベの花の特徴は雄花と雌花が入り交じってつくことです。10月頃、8〜10cm程の果実を結びます。初めは緑色ですが、熟すと赤紫色になりますが、アケビのようには開裂しません。果実は甘いので食用にします。花、葉、果実とも趣きがあるので垣根に植えたり、鉢植えにしたりします。 今では死語に近くなっていますが、“なるほどもっともであるなぁ”というときに「宜(うべ・むべ)なるかな」といいますが、このムベに由来するそうです。 |
学 名 | Stauntonia hexaphylla |
科 名 | アケビ科 |
生 薬 名 | 野木瓜(ヤモクカ) |
利 用 部 位 | 蔓、葉、茎、根と果実 |
利 用 法 | 花のあるときに採取し刻んで日干しにします。 |
効 能 | 民間薬として 利尿に⇒乾燥した蔓と葉を1日量10〜15gを水600ccで煎じて、3回に分けて服用。 駆虫に⇒乾燥果、茎、葉を1日量5gを水200ccで煎じて服用。 |
成 分 | 茎と葉⇒配糖体のスタントニン、ムベニン 果実⇒βシトステロール、アミリン、ルペオール |
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葉 | 花 | 果実 |
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東邦大学薬学部付属薬用植物園 |