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東邦大学薬学部見本園

ウツボグサ
東アジアの温帯から寒帯にかけて広く分布しており、日本中どこにでも見られる多年草です。日当たりのよい山野の草地や路傍に自生しています。草丈は15〜30cmになり、茎はシソ科か特有の四角、広披針形の葉を十字対生し、全体にあらい毛が密生しています。花期は6〜8月です。シソ科には特有の臭いがありますが、無味無臭です。生薬での名前は、真夏の暑い日、花穂が急に枯れたように褐色になり、まさに立ち枯れた姿になることから「夏枯草」と名前がつきました。ウツボグサの名は、弓矢を入れる道具の「靫」に見立てたことに依ります。近縁種の高山に生えるタテヤマウツボや本州北部、北海道に生えるミヤマウツボは薬用にはしません。
学   名 Prunella vulgaris subsp.asiatica 
科   名 シソ科
生 薬 名 夏枯草(カゴソウ)
漢   方 夏枯草散、止涙補肝散
利 用 部 位 花穂⇒花弁はほとんどなく、苞が重なるようについているもの。
利 用 法 5月初め花穂が褐色になりかけた頃、花穂を摘み取り日干しにします。乾燥したものが「夏枯草」です。
効   能 利尿促進作用、強い抗菌作用があり、利尿、消炎剤として腎臓炎、膀胱炎、扁桃炎、結膜炎に。
子宮収縮作用があるので妊娠中は忌避。
成   分 ブルネリン、多量のカリウム塩、苦味質、タンニン、アルカロイド様物質。


ウツボグサ 靫・花穂 夏枯草

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