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アベマキ 本州中部以西、四国、九州に自生する雌雄異株の落葉高木です。特に岡山、広島、鳥取県に多く代表的な雑木林となります。樹高は17m位、径は60cm程になり、樹皮は縦に裂け目があり、厚さ10cmあまりのコルク層で覆われています。葉はクヌギに似ていますが、クヌギの生長葉は無毛ですが、アベマキの生長した葉の裏面には白色の毛が密生しているので、灰白色をしています。花期は4〜5月で、葉の展開と同時につき始めます。雄花は新しい枝の下部から10cmほどの花軸を下げこれに密生します。雌花は新しい枝の付け根に一個つきます。果実は堅果で翌年の秋に熟し、ほぼ球形、褐色で椀形の殻斗に包まれ殻斗には多数の線形の鱗片がついています。
学   名 Quercus variabilis 
科   名 ブナ科
利 用 部 位 樹皮、果実、果殻
利 用 法 樹皮のコルク層(アベマキ皮)⇒樹齢15年以上の木から剥皮し、屋外に2〜3年置いておきます。
樹皮⇒コルクに代用されますが、弾力に乏しい。コルクは地中海沿岸の、ブナ科のコルクガシのコルク層をコルクとされます。アベマキはその代用となりますが、弾力はコルクには劣ります。
効   能 果実⇒健胃、収斂  果殻⇒止咳
成   分 アベマキコルクの化学成分は水分、灰分、繊維素、ガラクタン、ペントザン、タンニン、蛋白質など。



アベマキ 樹皮

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東邦大学薬学部付属薬用植物園