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ニガキ
日本の全土の山野に自生している雌雄異株の落葉高木です。樹高は10〜15m程。幹は直立し、上部で密に分枝します。葉は奇数羽状複葉で互生しています。葉の形は長楕円形で、先は尖り、葉の縁には細かい鋸歯があります。花期は5〜6月、集散花序に黄緑色の花をまばらにつけます。樹皮は暗褐色で、舐めると大変苦いです。
学   名 Picrasma quassioides 
科   名 ニガキ科
生 薬 名 苦木(ニガキ、クボク)
利 用 部 位 樹皮を除いた材、葉
利 用 法 健胃に⇒1日量5〜10gを200〜300mlの水で3分の1量になるまで煎じ詰め、カスは漉して、3回に分けて服用します。粉末の場合は1回量0.2gを服用。
効   能 粉末にして⇒苦味健胃薬。
チンキ、煎材にして⇒下痢、胃腸炎、消化不良に。
葉⇒煎汁は家畜の駆虫、農業用の殺虫剤に。
成   分 苦味質のクアッシン、アルカロイドのニガキノンなど。


 
ニガキ 樹皮 
     
 花 球果   

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東邦大学薬学部付属薬用植物園