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東邦大学薬学部見本園

チョウセン
アザミ
(カールドン)
地中海沿岸が原産地の野生の大きなアザミに似た多年草です。別名をスパニッシュアーティチョークともよばれ、ハーブ名はカールドンです。和名はチョウセンアザミといいますが、この場合のチョウセンとは外国からきたという意味で、外国からきたアザミに似た植物というのが名の由来です。高さは1.5~2m、葉は羽状に深裂し、葉裏には白い綿毛が生えています。花はアザミ類と同様管状花だけから成り立っています。カールドンはアーティチョークの原種といわれ、アーティチョークとの違いは、よく分枝し、葉の切れ込みが深いこと、花は茎の頂に多くつけ、総苞の先は尖っているなどです。日本には江戸時代中期の「草木図説」にはこの図と解説が記載され、花床や萼片も食べられるという外国人の説を紹介しています。
学   名 Cynara Cardunculus 
科   名 キク科
利 用 部 位 葉柄、花
利 用 法 花⇒開く直前頃採取し、尖った総苞片を取り除き花床のみを、日干しにし、1ℓ容量の広口瓶に半分量のカールドンとグラニュー糖100g、35度のホワイトリカーを一杯に加えて2ヶ月経過するとカールドン酒になります。食前酒として引用します。
葉柄⇒夏の終わり頃、何本かの葉柄を茎についたまま、藁で包み2週間ほどおき、白く軟化させて用います。軟化した葉柄をマヨネーズで生食します。また採取した葉柄をさっと茹でて、油炒め煮に。
効   能 利尿作用、強壮作用、食欲増進、緩下作用。
成   分 クロロゲン酸、カフェ酸、シナリン


幼苗 カールドン 

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