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アジサイ | 日本で古くから栽培されてきた落葉低木です。房総半島、伊豆半島、伊豆七島などの海岸に自生している日本原産のガクアジサイが母種となって改良された園芸品種で、野生にはありません。株立状で、樹高は1〜2m、樹皮は灰褐色、葉は対生、有柄で広卵形か楕円形で先端は尖っています。花期は6〜7月、枝先に半球状の大きな散房花序をつけます。一つの花は装飾花からなっていて、4〜5枚の萼片が淡青紫色で花弁状になっています。非常に小さい本当の花弁は4〜5枚ありますが、ほとんど目立ちません。雄しべは10本ほどありますが雌しべは退化して無いので、種子はほとんど出来ません。各地の山林や高原でアジサイを植えて観光地にしていますが、すべて人工栽培種で野生種ではありません。1820年代、長崎で蘭学の鳴滝塾をやっていたシーボルトによって、愛した日本女性の楠本滝の名から、アジサイをH.otakusaとしてヨーロッパに伝えられました。その後改良栽培品種が多く作られ、今では西洋アジサイ、ハイドランジアと呼ばれて日本に逆輸入されています。名の由来としは藍が集まったという意味の「集真藍」(あずさゐ)から転じたとされています。季節感をだすためアジサイの葉を料理の飾りに使ったため中毒した事例や、アメリカでは動物が近縁種のアメリカノリノキを食べて死亡した例がありますので、安易に使用するのは要注意です。 アジサイの仲間には在来種のヤマアジサイ(アマチャを含む)、ノリウツギ、タマアジサイや北アメリカ原産のカシワバアジサイ、アメリカノリノキ(園芸品種のミナズキ)、西洋アジサイなどがあります。 |
学 名 | Hydrangea macrophylla |
科 名 | アジサイ科 |
生 薬 名 | 紫陽花(シヨウカ) |
利 用 部 位 | 花、葉⇒花の盛りの頃、花を採取し、日干しにします。 蕾、葉、根は有毒なので用いないこと。毒性については厚生労働省のページをご覧ください。 |
利 用 法 | 乾燥した花10gを水500〜600mlで煎じて一日3回服用します。 |
効 能 | 解熱に。 |
成 分 | 花に配糖体のヒドランゲノール |
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アジサイ |
近 縁 種 |
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ヤマアジサイ | ノリウツギ | ||
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カシワバアジサイ | アメリカノリノキ(ミナズキ) | タマアジサイ |
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東邦大学薬学部付属薬用植物園 |