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東邦大学薬学部見本園

アケビ
本州、四国、九州に自生する、落葉蔓性植物。雌雄同株。花期は4〜5月。先の方に雄花、基部に雌花をつける。花弁のように見えるのは萼片。花後、液果を結び成熟すると開裂しますが、中には半透明の果肉が詰まっています。果肉は食べると甘く美味しいのですが、種の多さには閉口します。果肉だけ食べて苦い果皮はほとんどの人は捨てますが、果皮も茹でこぼして、油味噌炒めやそのままの形に詰め物をして調理できます。春先に伸び始める蔓先は大変苦いのですが、蔓先のお浸しは食べるとやみつきになります。
近縁種にはミツバアケビや常緑のムベがあります。
学   名 Akebia quinatai 
科   名 アケビ科
生 薬 名 木通(モクツウ)
漢   方 消風散、通導散
利 用 部 位 茎⇒晩秋蔓の太い部分を輪切りにし、日干しします。
利 用 法 蔓の先端を曲げて折れるくらいまでを摘み、茹でてお浸しに。 
果実⇒果肉は勿論のこと、果皮も食べられます。果皮は数回茹でこぼして、油味噌炒め、具を詰めて包み焼きに。
効   能 腎炎、尿道炎、膀胱炎等のむくみには、木通5〜15gに水400mlを加え、水が半量になるまで煎じ、1日3回に分けて服用する。この煎汁で、できものの患部を洗っても良い。
成   分 サポニンのアケボシド類、カリウム塩


  花果実
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ミツバ
アケビ
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