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東邦大学薬学部見本園

ボタン
ボウフウ
台湾、中国、フィリッピンに分布し、日本では本州関東以西、四国、九州、沖縄の海岸向陽地に生える多年草です。草丈は1mほどになる大型で、茎は直立してよく分枝し、上部には細かい毛があります。葉は2〜3の3出葉で、ボタンの葉に似ています。そして香りがボウフウに似ていることからボタンボウフの名になりました。別名は海岸の岩場に生えるのでイワゼリです。また長命草(沖縄ではチョーミーグサ)とも呼ばれ長寿につながる薬草として民間薬で利用されます。生薬の防風ボウフウとは別の植物です。江戸時代にはボタンボウフウの根を生薬の人参(オタネニンジン)の代用とされて、御赦免人参、牡丹人参と呼ばれていたそうです。
学   名 Peucedanum japonicum 
科   名 セリ科
利 用 部 位 葉⇒生食。
根⇒必要に応じて掘り、輪切りにして陰干しします。
利 用 法 若葉⇒滋養強壮に他の材料と煮て食べます。 
根⇒滋養強壮、風邪、咳止めに、干した根を1日5〜8gを400ccの水で半量になるまで煎じて服用します。
効   能 民間薬⇒鎮咳、鎮静、利尿作用、感冒、咳止め、滋養強壮に。
成   分 根にクマリン類のクマリン、ベルガプテン、その他にパルミチン酸、ペウケラダクトン等。


ボタンボウフウ 種子

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