| TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園中毒事例 | 用語解説 |
東邦大学薬学部見本園

ボウフウ
中国、モンゴル、シベリア、アムール、ウスリーに分布する多年草です。日本には江戸時代享保年間に中国から渡来しましたが、一時絶滅しました。幕府の命令により奈良県大宇陀の森野藤助によって復活したので、別名を藤助防風トウスケボウフウといいます。現在では薬草園で栽培されている程度で、現在流通しているのはほとんどが中国からの輸入品です。草丈は1mほどで、茎は直立しよく分枝します。葉は3回羽状全裂で、裂片の先は細く尖り、花期は夏から秋にかけて小さい白い花を複数散形花序に開きます。全草に独特の香りがあります。
江戸時代ボウフウの代用としてハマボウフウが使用されていましたが現在では両方が日本薬局方に記載されています。民間薬としてはボタンボウフウが用いられています。
学   名 Saposhnikovia divaricata 
科   名 セリ科
生 薬 名 防風(ボウフウ)
漢   方 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
利 用 部 位 根、根茎
利 用 法 晩夏に根、根茎を採り、水洗い後陰干しして保存します。
一日5〜8gを水400〜600ccの水で半分になるまで煎じて、熱いうちに服用します。
効   能 抗炎症作用・血圧降下作用・中枢抑制作用・抗潰瘍作用・免疫賦活作用などがあり、関節や筋肉の痛み、去風、頭痛、下痢、腹痛、皮膚疾患に。
成   分 クマリン・フロクマリン類


トウスケボウフウ

   戻る

 | TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園 | 中毒事例 | 用語解説 |

東邦大学薬学部付属薬用植物園