| TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園中毒事例 | 用語解説 |
東邦大学薬学部見本園

カイケイ
ジオウ
中国の河南、山東、遼寧、四川各省等、内モンゴル地方に分布し、山地、荒れ地に生える多年草です。中国河南省の懐慶の品種が伝わったのが名前の由来です。草丈は15〜60cm、茎は直立し一本が根元で少数分枝します。根生葉は叢生、5〜15cmの長楕円形で、鈍歯牙縁です。花期は6〜7月、茎頂に淡紅色の筒状花を総状花序に横向きにまばらにつけます。根茎は横に這い、肥厚し紡錘形です。全体に灰白色の軟毛を密生しています。近縁種のアカヤジオウR. glutinosa var. purpurea も生薬の地黄として同じように用いられています。
学   名 Rehmannia glutinosa var. hueichingensis 
科   名 ジオウ科
生 薬 名 地黄(ジオウ)
漢   方 地黄湯
利 用 部 位 根茎⇒調整の方法によって次のように分けられています。
  1. 晩秋に掘り採って日陰の砂地に埋めて保存したものを「生地黄(ショウジオウ)」
  2. 堀採って直ちに日干しにしたものを「乾地黄(カンジオウ)」
  3. 生地黄を堀りあげてから、蒸した後乾燥させたものを「熟地黄(ジュクジオウ)」
利 用 法 補血、強壮、解熱⇒一日量5〜10gを500〜600ccの水で煎じて服用します。
効   能 補血、強壮、解熱薬として貧血、吐血、月経不順、胎動不安などに用いられます。
成   分 根茎にシトステロール、カタルポール、マンニトール、カンペステロール等を含みます。


カイケイジオウ 軟毛
武田薬品 京都薬用植物園にて撮影  2013/06/16

   戻る

 | TOP | 見本園 | ハーブ園 | 薬木園八千代薬草園 | 中毒事例 | 用語解説 |

東邦大学薬学部付属薬用植物園