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東邦大学薬学部見本園

ウスバ
サイシン
本州と九州の山林の樹陰に自生する多年草です。朝鮮半島中国にも分布しています。根茎は多節で、節間は短く、葉は冬は枯れますが、春先に茎の先端から通常2枚の葉を出します。ハート型をした深緑色の葉は、光沢がなく葉脈のみに細毛が生えています。3〜5月、葉が開く前に葉の間から1個だけ出て暗紫色で壺条の花を横向きにつけます。よく似た植物に、徳川の家紋とされるフタバアオイがあります。
学   名 Asiasarum seibold/ F.Maekawa 
科   名 ウマノスズクサ科
生 薬 名 細辛(サイシン)
漢   方 小青竜湯
利 用 部 位 根茎と根⇒果実の完熟する直前、まだいくらか緑色の部分が残っている状態で花穂ごと採取し、2,3日日干しします。
利 用 法 乾燥果実を抽出液もしくは煎液にして服用します。
口内炎⇒細辛の粉末に酢少量加えて練り、大豆大に丸めて、毎晩寝る前、患部につけます。この方法は口中のただれや荒れに、素人療法として安全確実な方法です。
効   能 咳止め、去痰、鎮静、鎮痛、解熱、口内炎に。
成   分 特異な芳香は、精油分中のメチルオイゲノール、サフロール、シネオールなど。
芳香成分は地下の根に多く含まれています。


ウスバサイシン 1月地上部状態 細辛(サイシン)

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