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東邦大学薬学部見本園

セージ
(ヤクヨウ
サルビア)
ヨーロッパ南部、地中海地方が原産地で、花壇にもよく栽培されます。セージは種類が多くありますが、薬用、料理用として使われるのはこの種類です。ハーブではコモンセージ、ガーデンセージと呼ばれます。草丈は80cmほどになり、芳香を放つ常緑樹で、葉の表面はざらざらした灰緑色をし、強い風味があります。花期は5〜6月、藤色がかった青い花を総状花序につけます。乾燥させるとさらに風味が増します。
肉の臭みを消すうえに、脂肪を分解する効果があるため、主に肉料理に使います。優れた殺菌効果もあります。ソーセージの語源には諸説ありますが、ドイツ語のSau(牝豚)と殺菌、防腐作用からSage(スパイスのセージ)が用いられることから合成されてできたともいわれています。

昔から「長寿のハーブ」として、高齢者の記憶力の回復に定評があります。
学   名 Salvia officinalis 
科   名 シソ科
生 薬 名 サルビア葉(サルビアヨウ)
利 用 部 位
利 用 法 葉は強い風味がありますが、乾燥させると風味はより強くなります。
生葉・乾燥葉⇒ティー、肉料理に。ブーケガルニに。
浸剤⇒うがい薬、マウスウォッシュ。ガーゼに浸して傷に外用します。
効   能 消化促進、整腸、殺菌作用があり、血液循環をよくし疲労回復、強壮に。駆風(胃腸内にたまったガスの排出を促す)、健胃。
成   分 精油成分⇒ピネン、シオネール、チモール。そのほかタンニン、樹脂を含む。


 ヤクヨウサルビア  花 

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