野外基礎実習II
実習概要
行動生態学における野外調査の方法に関する技術を習得するため、野猿公苑にてニホンザルの観察を行っています。
具体的には、各学生でテーマを決めて問題を設定し、サルを観察し、結果をまとめて考察を行い、レポートにまとめってもらています。どのようなテーマでも構いませんが、社会やコミュニケーションに関するテーマを中心とし、データを通して、ニホンザルの社会に関する理解を深めるとともに、自分で研究を進める面白さと難しさを実感することを目的としています。
テーマ決定は、井上と相談するので難しくありません。何となく気になったことを自分で解明することを体験してもらっています。
過去の行動観察のテーマ例
「活動の同調性」
「オスの社会関係」
「順位と毛づくろいの関係」
「ケンカとストレスの関係」
「母親が子どもを抱き寄せるタイミング」
「母親の順位による子育ての違い」
「ニホンザルにママ友はいるか?」
「高齢メスの社会関係」
「お客さんが与える餌獲得戦術」
調査地:嵐山モンキーパークいわたやま
嵐山野猿公苑:嵐山モンキーパークいわたやま(園長:浅葉慎介氏)
サルたちは、個体識別されています(HPの「ギャラリー」内にある「嵐山のニホンザルの個体識別」を参照)
スケジュール(2025年度予定)
5月26日(月) | 京都へ移動。行動観察法の説明と予備観察@嵐山 |
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5月27日(火) | 予備観察@嵐山。夕方、観察テーマを決定 |
5月28日(水) | 本観察@嵐山。夕方、データ整理。 |
5月29日(木) | 本観察@嵐山。夕方、京都から帰宅。 |
5月30日(金) | データ整理と発表@大学で実施予定。 |
費用(2025年度予定)
入園料 | 1日400円(4日で1600円)、実習特別価格 |
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宿泊費 | ピースホステル京都、1泊3500円程度(3泊、18人部屋と6人部屋を貸切利用するため参加人数により料金が変動します) |
京都までの交通費 | 新幹線:往復27,000円程度、夜行バス:往復15,000円程度(早めの予約を勧めます) |
京都市内の交通費 | 一日500円程度 |
食費 | 各自負担。朝食・夕食は、ホステルや周辺のレストランで食べるか、近くのスーパーなどで購入する。昼食はモンキーパーク内で朝に各自で購入したおにぎりなどを食べる予定。 |