僕の好きな生物を勉強するのは、それはそれで楽しいことなんですが、これだけでは環境問題の本質をちゃんと理解できないし、解決もできないと思います。この学科では地学、物理、社会学、化学といった本当に幅広い分野の先生がいて、先生全員の講義を受けられるので、そこはカバーできたと思っています。
周りの学生は、僕みたいな生き物好きな人だけではなく、まさに多様性に富んでいました。例えば化学や地学が得意な友達ができました。僕が苦手な分野の講義では、友達に質問したりノートや本を借りたりして助けてもらったことが多かったです。違う分野の友達の考え方を聞くのは、視野が開けていく感じで楽しいですよ。
それから、ほぼ毎年、野外の実習がありました。僕はこの野外実習が大好きで、実体験を通して生物や環境問題のことを学べたのは大きかったと思います。4年生になってからは、研究のために毎月野外調査をしています。それまで培ってきた実習の技術と経験は、4年生からの研究にちゃんと生かせています。
自然観察の会と里山応援隊というどちらも生き物に関わるサークルに入っていました。野鳥を観察したり米作りをしたりして、とても充実した活動ができました。同じ生き物好きな仲間もできました。活動がない時期は仲間と一緒に旅行に行くこともあります。
大学で勉強する間に、研究テーマである寄生虫と生物多様性についてもっと勉強したくなり、大学院に進学することに決めました。修了後は、環境コンサルタントや衛生管理といった分野に進みたいと思っています。研究室では、寄生虫を勉強しながら、プレゼンテーション能力や、英語力、論理的なものの考え方など、社会に出たときに役に立つことも学んでいます。やることが多くて捌ききるのが大変ですが、先生に教えてもらいながら頑張っています。
生命圏環境科学科はどんなところ?在学生にインタビューしました(学年はインタビュー時です)。
高校生の時から生き物に興味がありました。特に、鳥類や昆虫が好きだったんですが、そういった生き物が環境の悪化でどんな影響を受けているのか、生物多様性はどうなっていくのかを知りたいと思っていました。 生物のことを扱う大学はたくさんありますが、環境と関連付けて勉強できる点で、ここは魅力的な学科でした。