入学当初は、外来種のことをメインに勉強しようと考えていたんですが、入学後、環境アセスメントやダム開発事業のことを勉強して、外来種だけじゃない、いろいろな環境問題がたくさんあることを知りました。今は、生態系と人間がどうかかわるべきか、経済活動と元々そこに住んでいる生物はどう折り合いをつけて行けばいいのか、といったことをよく考えています。
あと高校までは、与えられた課題を解く穴埋め問題で勉強することが多かったです。でも、大学のレポート課題はまっさらな紙に自分の文章を書き込んでいくので、ゼロから何かを作り出すクリエイティブさがありますね。あと、数人に分かれてやるグループワークも高校にはない授業ですね。入学したての頃は新鮮でした。
そうですね、特に大島実習が刺激的でした。この実習では、数人の班に分かれます。事前準備では、現地にいく前に大島でどういう調査をするのかを自分たちで決めました。私たちの班は、関東と大島の植物の違いを野外で調べることにしたんですが、現地に行ってから天候に恵まれず、思うような調査ができず散々でした。でも、自分たちで何とかしてデータを集めて、みんなでああでもない、こうでもないと分析するのはすごくいい経験でした。
この学科は他の学科に比べて人数が少ないですよね。なので、授業で数人のグループを作ってワークをするときも、いつも顔見知りで話しやすいです。
今は里山応援隊というサークルに入っています。田んぼで米作りをしていると、街にいたら見えない里山風景が見れてとても楽しいです。自然観察の会というサークルにも入っていて、11月の東邦祭では、ヨナグニサン(沖縄の珍しい蛾)の模型を作って展示しました。こういった課外活動は、今後も続けていきたいと思っています。
生命圏環境科学科はどんなところ?在学生にインタビューしました(学年はインタビュー時です)。
実は、高校1年生の時からここに来たかったんです。ここのオープンキャンパスがすごくよくて、自然科学の総合大学って感じでごくいいな!って思いました。あと、この大学を卒業した私の親戚や、親の友人からも「いいところだよ」とプッシュされました。私はもともと水の中の生物や蝶が好きで、それを通じて外来種問題のこともよく知っていたので、環境問題に興味もありました。こういったことが合わさって、当時からこの学科を選ぶことに決めていました。